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16ている」の割合が、第回から第回にかけて増加し、第回と第回ではほぼ同じであった。継続利用者では、割合はほぼ変わらなかった。?「生活の広がり」「転ばない自信」について、継続利用者では得点分布にほとんど変化はなかったが、新規利用者では、得点が高い者の割合が増加している傾向が見られた。?「人とのつながり」は得点がわずかに減少し、この差は有意であった。<考察>?以上の結果から、利用者の生活や社会との交流への意欲について、利用開始からか月目までは向上が期待され、か月目以降は維持されると考えられる。主観的健康観については、か月目以降でも、ある程度の改善が期待される。?「人とのつながり」が減少したことについては、調査が秋から冬にかけて実施されたために、外出が減ったことも影響していると考えられる。?福祉用具を利用することにより介護者の介護負担が軽減する、もしくは増大することを防ぐか。<結果のまとめ>?主たる介護者の主観的健康感について、新規利用者、継続利用者ともに顕著な変化は見られなかった。?主たる介護者の生きがいの程度と介護負担感は、新規利用者、継続利用者ともに、有意な変化は見られなかった。?主たる介護者の日常生活の満足度について、新規利用者では、「満足している」「まあ満足している」の割合がやや増加する傾向が見られた。継続利用者では、有意な変化は見られなかった。?介護負担感尺度の得点については、新規利用者、継続利用者ともに、有意な変化は見られなかった。<考察>?介護者の介護負担を軽減するとまでいえる有意な結果を見出すことはできなかったが、先述したや意欲の向上が認められた部分があった点を考慮すると、介護負担の軽減に役立ち、負担が増大することを防ぐことができるのではないかと考えられる。