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152.4定点調査結果のまとめと考察?福祉用具を利用することにより、利用者の身体機能、等が維持される、あるいは向上するか。<結果のまとめ>?得点について、新規利用者では、観察期間を通じて平均値が増加したが、有意差は見られなかった。継続利用者では、検定結果は有意ではあったものの、観察期間を通じて、得点の平均値はほとんど変化が見られなかった。?得点別に見ると、点未満のグループでは、新規利用者は第回から第回にかけて平均値が増加し、第回以降はほぼ横ばいであった。継続利用者では、全回を通じて、ほぼ横ばいであった。また、点のグループでは、新規利用者では全回を通じて、平均点が緩やかに増加した。一方、継続利用者ではほぼ横ばいであった。?「休まずに歩ける距離」については、新規利用者では第回から回にかけて点数が増加し、回以降はほとんど変化しなかった。継続利用者ではほとんど変化が見られなかった。?転倒した回数は、新規利用者では、初回調査時に比べ、回目以降では過去ヶ月に転倒した回数が減少した。一方、継続利用者では、有意な変化は見られなかった。?転倒しそうになった回数は、新規利用者、継続利用者ともに、第回では平均値が大きい傾向が見られた。<考察>?以上の結果から、福祉用具の利用開始後からか月目までは、等の向上が期待され、か月目以降は維持されると考えられる。?転倒しそうになった回数については、第回調査では、記憶が曖昧なため、バイアスがかかり、他の回よりも回数が多く報告されてしまった可能性がある。?福祉用具を利用することにより利用者の生活や社会との交流への意欲が維持または向上するか。<結果のまとめ>?本人の主観的健康観について、新規利用者、継続利用者共に、「健康である」「まあまあ健康である」と答える者の割合がやや増加する傾向が見られ、新規利用者では、この差は有意であった。?本人の生きがいについて、新規利用者、継続利用者共に、「あまり感じていない」がやや減少し、「多少感じている」がやや増加する傾向が見られ、新規利用者では、この差は有意であった。?本人の日常生活の満足度について、新規利用者では「満足している」「まあ満足し