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994.3.3ADLに基づくクラスタリング(1)ADL項目共通化の定義事業者により各ADL項目の評価尺度が異なっているため、すべての項目が4段階評価となるように共通化を行った。表4-11ADL項目共通化の定義(2)ADLを用いたクラスタリングADLを用いた対象者のクラスタリングでは、ADL項目を、Aグループ(寝返り、起き上がり、座位)、Bグループ(立ち上がり、移乗)、Cグループ(屋内歩行、屋外歩行、移動)の大きく3つに分類し、各グループのADL得点の平均値を算出した。ADLの3グループの平均点の傾向が類似した対象者が、同じグループに分類されるように、クラスタリングを行った。(3)クラスター分析の結果クラスター別の「ADL評価」の平均は以下のとおりで、クラスター分析の結果、次の4つのクラスに分けられる。クラスター1(CLS1、以下同じ)はA~C群全て軽度な群、クラスター2(CLS2、以下同じ)がA~C群において中程度、クラスター3(CLS3、以下同じ)はC群の歩行に関するもののみ重度、クラスター4(CLS4、以下同じ)は全て重度なクラスターとなっている。CLS1からCLS4にかけて、まずは歩行関連のC群が困難となり、その後は■ADL項目共通化の定義ADL評価0ADL評価1ADL評価2ADL評価3寝返り1:つかまらないでできるつかまらないでできる介助されていない2:何かにつかまればできる何かにつかまればできる一部介助9:できないできない起き上がり1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:何かにつかまればできる何かにつかまればできる一部介助9:できないできない立ち上がり1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:何かにつかまればできる何かにつかまればできる一部介助9:できないできない移乗1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:見守り等見守り等3:一部介助一部介助9:全介助全介助座位1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:自分の手で支えればできる自分の手で支えればできる3:ささえてもらえればできる支えてもらえればできる9:できないできない屋内歩行1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:何かにつかまればできる何かにつかまればできる一部介助9:できないできない屋外歩行1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:何かにつかまればできる何かにつかまればできる一部介助9:できないできない移動1:自立(介助なし)自立(介助なし)介助されていない2:見守り等見守り等3:一部介助一部介助9:全介助全介助ADL項目ADL項目共通化