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29行った。利用開始後ヶ月時点のデータは、継続利用期間中にも関わらず、回目と回目の間で値が変化する場合が見られ、初回の調査であることの影響が想定された。今後は、利用開始後の経過月数の異なる時点から調査を開始し、初回調査の影響を確認することや、利用開始後ヶ月からヶ月の間を補完するデータを収集すること、利用開始後ヶ月以降のデータの収集、さらには、年後、年後など中長期的な変化を把握することも有用であると考えられる。Dデータ収集、分析、活用の仕組みの確立本調査では、極力、客観性が高く他の調査データとも比較可能な指標を用いて利用者のや介護負担、生活の状況の変化を把握することを試みた。今後も継続的なデータの蓄積と分析を行うために、本調査の結果を踏まえ、福祉用具の利用状況や、状態の変化を評価する際に測定するべき指標やデータ収集の手法等を整理し、継続的なデータ収集が可能な仕組みを整備することは有効であると考えられる。また、蓄積したデータを分析し、福祉用具専門相談員が個々の利用者に適合した福祉用具の選定やサービスの質向上に活用するほか、利用者本人や家族に対して、利用状況や状態の変化などに基づき利用の効果を「見える化」して情報提供するなど、データの有効な活用方法も含めて、長期的な視点での検討が望まれる。