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40価格設定プロセスの検討価格構造モデルの考え方価格の水準とコスト構成福祉用具貸与事業においては、単に福祉用具を貸与するだけではなく、利用者の状況に応じて適切な福祉用具が適切に利用されるために、福祉用具専門相談員によるアセスメント、計画作成、福祉用具のメンテナンス、それを実現するための事業所運営の体制整備等を行っている。プロセスのガイドライン(案)に示すプロセスについてみると(表参照)、一般的なレンタル業(物品賃貸業)にはない、アセスメントや計画作成、モニタリング等の多様なプロセスがあり、これらは基本的に福祉用具専門相談員が対応する人的サービスである。また、各プロセス段階の方法や時間のかけ方、実施体制等は各事業所によって工夫の余地がある。中でも人的サービスのプロセスは担当者の技術、知見によってサービスの内容が異なる可能性がある。この点に着目すると、福祉用具貸与サービスの質を高めるためには、研修も含め人的サービスの質を高めることが重要である。表プロセスガイドライン(案)におけるサービスの項目福祉用具貸与の業務プロセス一般的なレンタル業との比較で業務量に占める割合が大きいプロセス情報提供・相談○アセスメント◎計画作成◎契約△搬入(搬出)・適合調整・環境整備◎使用方法の説明・指導○モニタリング◎搬出・メンテナンス△体制整備◎人的管理・育成◎品質管理○他の関連サービス、関連職種との協力◎※一般的なレンタル業と比較して業務量に占める割合が◎:大きい○比較的大きい△同程度◎がつくプロセスは、一般的なレンタル業では実施していないことを示している。38