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118また、「十分に知識がある(できている)」「概ね知識がある(できている)」を合計して信頼できる福祉用具専門相談員と平均的な福祉用具専門相談員の差を比較すると、差が大きい(20%以上)のは、「高齢者の心身の機能に関する知識」「リハビリテーションに関する知識」「介護技術に関する知識」「認知症に関する知識」「疾病・疾患に関する知識」「サービス担当者会議での発言・提案」「リハ専門職との連携」「他の職種との連携」であった。これらの項目は、福祉用具そのものに関する専門性というよりも、関連する領域の専門性や多職種と連携する上で求められる知識、能力である。介護支援専門員から信頼を得ている福祉用具専門相談員は、こうした領域の知識、能力についても概ね満足される知識、能力を備えていることがわかる。?参考として、福祉用具専門相談員の自己評価結果を、経験年数別に比較したところ、多くの項目では年数とともに十分にできていると自己評価する割合が高くなるが、その中でも特に10年以上の場合に3人に1人以上の福祉用具専門相談員が十分にできていると自己評価しているのは、以下の項目であった。知識役割(能力)・福祉用具専門相談員の役割・福祉用具に関する知識・住環境と住宅改修に関する知識・福祉用具に関する情報提供・相談対応・用具選定・契約・搬入・設置・搬出・利用指導・適合調整これらの項目は、上記の介護支援専門員が信頼する福祉用具専門相談員の評価が高い項目と共通しており、経験を積むことで知識、能力を備えていることがわかる。