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96る。?福祉用具専門相談員からリハ専門職へ相談するのはハードルが高いとといわれるが、福祉用具選定時に医師の直接的指示なしでもリハ専門職が介入することが可能になればそのハードルは下がる。?家族への説明のしかたが不十分なケースがある。相手の理解力に応じた伝達の能力を高めてもらいたい。?同じ地域では一緒に働き易い相談員が絞られてくる。そういう相談員には方針指示だけで満足できる用具選定をしてくれる。リハビリテーションに関する知識、アセスメント能力、さらにそれを説明する力が揃っていることが望まれる。?技術レベルの高い相談員のなかには既にオペ室にも入れる相談員もいる。?身近に2、3人はいる。そういう相談員とは積極的に仕事したい。Q4.「専門的知識・経験を有する福祉用具専門相談員」に、今後どのような場面でどのような役割を期待しますか。?現場では技術力のある専門相談員とそうでない(育成途上)相談員とのペアリングで対応しているパターンがある。?基本的に、2人組みで動いている。福祉用具専門相談員を8人位知っているが技術が高いと思うのは2人くらい。ある程度会話ができるようになるには半年くらいの経験が必要。?福祉用具専門相談員が技術を高められかは貸与事業所の営業方針によるところもある。よい事業所は3割程度との感触がある。?ケアマネと福祉用具専門相談員のペアで対応するケースでの課題としては、神経難病などでざっくりと機能支持で福祉用具を当てはめてしまう場合などがあげられる。?日常生活が流れるレベルで選定されているケースがあるので、リハビリ訓練効果にも留意したレベルアップを期待する。?福祉用具専門相談員からケアマネへ意見を出すことは少ない印象がある。提案をしにくい環境もありそう。業者はCMに選んでもらう立場なので遠慮がある。?ケアマネは医療系専門職出身者が減っているので、医療的観点からの福祉用具適用が少ない。?日常生活では使わない用具をリハビリテーション視点で求めてしまうリハ専門職もいる。そこはリハスタッフ側での教育課題でもある。