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94(2)リハビリテーション専門職Q1.通常の業務において、福祉用具貸与事業所や福祉用具専門相談員と関わりをもつことがありますか。関わりがある場合は、具体的な内容と、現状の課題や福祉用具専門相談員に期待することなどをお知らせください。?急性期病院では福祉用具貸与事業所との接点がない。?老健、訪問リハでは在宅訪問の調整、施設内カンファレンスなどで接点がある。かなり頻繁に接触している。?訪問看護STでは、サービス担当者会議、利用者宅への訪問や通所時の利用者の心身の状況や、福祉用具の利用状況などに関する情報を共有している。CMに提案する情報を訪問時に共有し、連携して協働している。?法人内に福祉用具サービスを行う部門もあり、日常的に連携している。法人外の福祉用具事業者ともリハビリテーションの時間に来てもらって協議する機会がある。?訪問リハサービスでは福祉用具事業者との地区担当者とは会う機会が次第に増える。?福祉用具を利用することに関してはケアマネ経由では話が通じないことが多い。ケアプランの方針内であればケアマネも(リハ専門職と福祉用具専門相談員に)任せてくれるケースも多い。?利用する用具を最終的に決めるのは現場であることが多い。カンファレンスは開催調整が難しく、開催できても利用者の詳細な現状が把握できない。日々の変化を踏まえて福祉用具を選定するには、現場で調整する方がのぞましい。さらにその場にケアマネも来てもらえればそこが担当者会議となることも少なくない。?一方、リハビリテーションの必要性がないと判断されたケースではケアマネ判断で用具が選択されていることもある。?ただし最近は訪問事業所にリハスタッフがいることが少なくないので、そのようなケースは減ってきた。?地域ケア会議は困難事例、認知症ケース会議の色彩が強く、リハ専門職が呼ばれるケースは少ない。?福祉用具専門相談員のスタンスは、基本的にはリハ専門職の提案方針を踏まえて具体的な用具の選択肢を示してくれる。?通常はリハ専門職の方針(注文)にもとづいて具体的な用具の選択肢を提案してもらっている。方針のない状態から方針も含めて提案してくることはあまりない。?車いす調整時などはリハ専門職側で行う。特に個別性が高い、微調整が必要な場合はリハスタッフが対応している。?今は、リハ専門職側から目標を提示すると具体的な用具を提案してくれるようになってきている。