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89生活を福祉用具・住宅改修を用いて再構築する手法を提案することが期待されている。その大きな役割イメージの中で、身体状況やADL能力の評価、目標設定はリハ専門職が行い、それを居宅で実現する手段の提案を福祉用具専門相談員に期待する約割分担がイメージされている。また、介護支援専門員からの意見・要望と同様であるが、こうした役割に即した専門性発揮として、退院前カンファレンス、サービス提供担当者会議など多職種が意見交換し方針を協議する場で、主体的、積極的な意見と提案の発信が期待されている。居宅介護の現場経験に基づいた実践的な知見を基盤とした福祉用具利用に関する専門性はリハ専門職からも期待されている領域であり、この領域の専門性を深耕し人材の層を厚くすることは、チームケアの体制を強化し、サービスの質を高めることに資する方向と考えられる。