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202.4福祉用具の選定カンファレンスや福祉用具専門相談員との協議に基づいて、利用する福祉用具を選定します。場合によってはカンファレンスの中で福祉用具の選定まで検討を進めることも考えられます。カンファレンスの結果を踏まえて、福祉用具専門相談員が用具を選定する際に必要となる情報を提供します。必要に応じて、用具のデモなどを利用しましょう。介護老人保健施設では、退所(居宅への復帰など)に向けた生活動作の回復訓練、生活行動拡大の観点からのアセスメントを意識します。機能的自立度などの機能的な変化をとらえ、さらに自立度を高める観点からアセスメントします。自立度の変化、さらに目標の変化にきめ細かく対応した福祉用具を選定します。介護老人福祉施設では、施設内での生活行動を安定させ、その上で自立度、QOLを高める観点からのアセスメントを意識します。生活行動の安定と身体機能維持(廃用性症候群回避)を勘案して福祉用具を選定します。自立度が向上したならばそれを活かせる福祉用具も検討します。2.5福祉用具の導入福祉用具専門相談員と連携し、福祉用具を導入します。具体的には搬入・設置、適合調整・利用指導、初期モニタリングの3段階の作業を経ることになります。2.5.1搬入・設置福祉用具専門相談員とスケジュールを調整して、選定した用具を搬入、設置します。施設の担当者と福祉用具貸与事業者とで協議して具体的な搬入日を調整します。利用者の介護計画と齟齬がないかなども留意します。大きな福祉用具の場合は、あらかじめ搬入経路、設置場所を確認し、必要に応じて環境を整備しておきます。搬入と設置は福祉用具貸与事業者が実施します。施設特性を踏まえた対応