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172.1導入体制の整備はじめに、施設の中で福祉用具をレンタル利用するための管理・運用の体制を整備します。用具をレンタルする福祉用具貸与事業所との密な連携体制を構築するほか、施設の中でも体制を整える必要があります。利用者の目標や状態像に適した用具の選定や利用の継続を可能とするため、福祉用具利用に関わる多様な職種により構成します。以下に、想定される導入体制(例)を構成する職種とそれぞれの役割を示します。職種役割高齢者福祉施設福祉用具管理担当者全体の統括福祉用具貸与事業所等との連絡窓口リハ専門職専門的見地からのアセスメント福祉用具選定モニタリング、用具の利用状況の確認リハビリテーションの観点から日常の介護における用具の取り扱いや利用者との関わりに関する指導、研修介護支援専門員利用者のアセスメント、他職種との連携によるケアプラン策定機能訓練指導員生活機能の観点から利用者のアセスメント看護職員モデル事業対象となる利用者の状態観察、福祉用具利用状況確認、リハ専門職等への情報提供介護職員モデル事業対象となる利用者の担当介護職員として、利用者の状態観察、福祉用具利用状況確認、専門職への情報提供福祉用具貸与事業所福祉用具専門相談員福祉用具の選定への協力(情報提供、デモなど)福祉用具のレンタルモニタリング、メンテナンス上記は例ですので、施設の実情に応じて可能な範囲で体制を検討してください。※関係者の全員が目的や意義を理解して、積極的に取り組むことが重要です。※たとえば、説明会・勉強会等により関係者に目的を周知するとよいでしょう。福祉用具貸与事業所との関係構築のポイント:福祉用具貸与事業者は福祉用具に関する最新情報を有しています。また、居宅の要介護者を対象として多くの福祉用具利用の事績を有しており、福祉用具を用いた生活の構築に関しても知見を有しています。これらをうまく引き出して活用することを意識しましょう。