■ページ本文テキスト■

142.施設における福祉用具レンタルの手順ここでは、高齢者福祉施設において福祉用具レンタルを活用する場合の、導入・運用に関する手順の概略についてご紹介します。(各段階の具体的な内容は、次ページ以降をご参照ください。)福祉用具の導入手順は以下の6つの手順に整理されます。1.導入体制の整備通常の高齢者施設では、福祉用具貸与事業者と連携して組織的に導入アセスメントを行い、用具の選定、適合調整を行う組織体制がありません。直接的に福祉用具の選定、導入にかかる作業だけでなく、福祉用具事業者との契約などの事務作業も含め、一連の作業を行う組織体制を整えるのが手順の第一歩です。⇒アセスメント、用具選定、導入後の運用管理、導入に関する事務処理などを行う担当者と管理の仕組みを明確にしておくと福祉用具関連の業務が円滑に進みます。2.アセスメント福祉用具利用の必要性を判断するために、入所者の心身の状態、生活行動の状況などについて観察、聞き取りなどして情報を収集します。入所時にはケアプラン作成のためのアセスメントも行われますが、福祉用具必要性判断の視点によるアセスメントも行います。(同時に行われることが望ましいです。)⇒一般的には福祉用具必要性の判断ができる施設の介護支援専門員、リハ専門職、福祉用具に知見のある介護職などが行いますが、さらに福祉用具専門相談員も加わると後の福祉用具の選定、適合、利用指導などがより円滑に進むことが期待できます。3.カンファレンス施設内での生活目標設定、ケアプラン作成のために施設内の多職種が参加するカンファレンスが行われますが、その一環として福祉用具利用についても協議してケアプラン等に位置づけます。⇒福祉用具を活用することで生活目標設定を高め、それをケアプランに反映することも考えられるため、福祉用具に知見のある職種、さらには福祉用具専門相談員も参加することが望まれます。4.福祉用具の選定導入効果を実現するための最重要のポイントが導入する福祉用具の選定です。専門職によるアセスメント、多職種によるカンファレンス、さらに福祉用具専