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67適切な福祉用具を使用したことで問題点の改善だけではなくQOLの向上や、自信を付け自ら自立に向け努力する姿も見受けられ、福祉用具の重要性や必要性を改めて実感した。・夜勤などの人手が足りない時の業務では福祉用具を利用することで介護にかかる時間や負担の軽減となった。・日々変化する本人の状態に合わせて福祉用具を選定できる事に加え、高価で容易な買い換えの困難な物も経済的な負担を少なく可能にしていけるのではないかと感じた。レンタルとして利用する場合にも、今回のように専門知識を持った担当者が直接利用者の状態を見て現場スタッフと共に福祉用具の選定を行うのであればよりよいサービスになるのではないか。・福祉用具の使い方について細かなところまで介護士全員が覚える必要があると反省した。(看護職員)・用具を利用して物的介助の軽減、看護の負担軽減となった。・褥瘡予防に取り組んでいる中で、適切な福祉用具の利用が職員の手助けに繋がることを感じた。・ケアだけでは対応しきれない部分を、レンタルにより適切なクッションやマットレスを利用することで、幅広く対応できるのではないか。・高齢化が進み様々な疾患を既往歴に持つ高齢者が増加する中、それぞれ個別性を持ったケアプラン提供が必要である。・福祉用具による体圧の除圧・血行障害の軽減・良肢位の確保が、ADL向上援助につながるようそれぞれ職種が専門的評価を行うことが不可欠である。(機能訓練指導員)・個々に障害像があり、その人に合った福祉用具を選択し、調整や適合を重ねて評価することで生活範囲の拡大とADLの幅が広がっていくと感じた。・福祉用具業者(専門的立場)からの意見を聞き、福祉用具の変更をスムーズに行うことができた。・選択肢の幅が広がるのは重要。適合しない道具を使い続けることが機能低下に、適合する道具が機能向上につながることを再認識した。トータルで考えると、施設内レンタルを行うことで、介護保険費用の削減につながると考えられる。・褥瘡を形成した初期段階で高機能のエアマットを利用することができ、早期に褥瘡が治癒し、離床して車いす座位の段階にスムーズに移行する事ができた。利用者の状況にあわせて車いすを準備することで、利用者の生活が寝たきりの状態から段階的に車いす座位での生活に移行できると思われる利用者は多い。介護老人保健施設では、生活の視点をもった療法士が多く存在する為、有効な手段となるのではないか。