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61図表49モデル事業を実施してよかったこと(自由回答)1.モデル事業を実施して「よかったこと」事業所A在宅よりも、介護の手が届いていることにより具体的な福祉用具の要望がありそれに対して効果が見られ、複数の人の意見が聞けたこと。施設職員が福祉用具に関心を持つことにより、さまざまな意見や要望、疑問が生まれ解決していくことによりさらに高度の目標設定ができ、職員の利用者への熱意が感じられた。目標を達成することにより利用者及び家族・職員の喜ぶ顔が見ることができ、仕事に対する姿勢が大切なことを再確認しているようだった。事業所B施設内にも福祉用具のフィッティングを必要としている方がいること、施設であてがわれた用具が適しておらず、ADLの低下や離床時間の減少を招いていることがわかった。そして、モデル事業として施設にて福祉用具レンタルを行うことで、利用者の自立促進、離床時間の増加、職員の負担軽減に役立ち、施設への用具レンタル導入は十分な効果が期待できると思われる。また、施設リハビリ担当者と交流を図ることができた。施設の方針等を知ることができた。事業所C・福祉用具を借りることが出来たことが一番良かったです。・なかなか長期で試すこともできないし今のその人に合わせた物を借りることが出来て本当に良かったです。現状、施設内では福祉用具が不足している事が多く、施設で揃えた福祉用具では利用者に適していない事などから状態が悪化しているケースも見られた。そもそも現場のスタッフは福祉用具の必要性に対する意識が低かった事もありマンパワーで何とかするのが当たり前になっていた。今回、モデル事業を行った事で福祉用具の必要性がスタッフに伝わり用具を交えて利用者のADL向上を考えるようになった。スタッフからも新しい福祉用具の紹介依頼や勉強会の提案に繋がるようになった。事業所Dモデル事業を通して、利用者の使用する福祉用具について改めて個別に考える事で、直接的な支援のみではなく、間接的(物的)な支援に対する意識が高くなったように感じる。介護老人保健施設では短期集中リハビリを主に利用者のADLやQOLの向上に向けて日々の生活支援を行っているが、施設入所中は施設にある福祉用具の使用が主となる為、個別に対応する事には限界がある。今後施設入所中でも福祉用具のレンタルが行えるようになれば、生活支援の幅が広がる様に感じる。事業所E・利用者の状態に応じて、適合した福祉用具が導入できたことで、活動量、できることが増えることを目の当たりにできた。・施設スタッフの意識が変わった。・レンタルの福祉用具を使用している方だけでなく、入所されている方全員に目配りされるようになった。・上層部が施設職員の介護負担軽減、環境整備を考えていただけた(リフト、移乗ボード等導入)。事業所F施設では毎年、予算を立てて福祉用具を購入して行っているが多機能の用具は、金額が高い為、購入が難しい。今回のモデル事業は金額の事を考えなくても良く、利用者に合った用具を利用する事が出来たのが良かったのではないかと思います。利用者に合う物で介助者の身体的の負担が少なくなり、介護する側の余裕が出来、利用者への関わる時間が出来たのではないかと思います。