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55【介護老人福祉施設】・今回のモデル事業では、再度入居者が使用する福祉用具のアセスメントを行ったことで数々の問題、課題等を確認することが出来た。又、この事業を通じて適切な福祉用具を使用したことで問題点の改善だけではなくQOLの向上に繋がった方が自信を付け、自ら自立に向け努力する姿も見受けられた。そのことからも福祉用具の重要性や必要性を改めて実感する良い機会となった。福祉施設においても個々に合ったサービスが受けられる事に期待したい。・車いす・・・離床時間が増え、座位の姿勢にも安定感が増えた。・エアマット・・・介護士が二人介助で車いすへの移乗を行う際、エアマットに安定感があり、安心した気持ちで介助を行うことができた。・利用者にあった福祉用具を選択することができ、離床時間が増えた。・福祉用具の使い方について細かなところまで介護士全員が覚える必要があると反省しました。・必要なものがすぐに届くことでお世話がしやすくなるのでとても良い事業だと思います。・新しい情報ももらえるのでとても良い。・現状では施設に整備されている福祉用具を必要に応じて使用しているのだが、利用者一人ひとりに合わせた福祉用具を使用することでADLの向上が見られた結果もあり、今回の取り組みで介護職員の福祉用具に対する意識が向上したように感じる。・エアマット使用者にはあまり変化が見られなかった。しかし、よいマットを使っているという意識で、褥瘡ケアに対する職員の思いは高まった。・車いすに関しては、本人にあってよかったと思うが、介助する側から見ると、特別な機能が備わっているので調整方法等、車いす毎の方法を理解しなければならないため、介助しづらい部分があった。小さな体動でも転落につながりそうな場面はあったが、姿勢はよくなった。介護職員【介護老人保健施設】・通常業務に比べて、夜勤などの人手が足りない時の業務では福祉用具を利用することで介護にかかる時間や負担の軽減となった。完全にその人に合ったものや、課題を解決する為には福祉用具の選択、適合、調整だけでは難しく、福祉用具に加えて、人的な工夫や設定というものに労力や時間をかけなければいけないと学んだ。・日々変化する本人の状態に合わせて福祉用具を選定できる事に加え、高価で容易な買い換えの困難な物も経済的な負担を少なく可能にしていけるのではないかと感じました。レンタルとして利用する場合にも、この度のモニタリングのように専門知識を持った担当者が直接利用者の状態を見て現場スタッフと共に福祉用具の選定を行っていただけるのであれば利用者にとってもよりよいサービスになるのではないかと感じます。その他長期の利用となった場合のメンテナンス、使用する上での劣化や消耗、破損した場合の修理とその対応を何処までしていただけるのか等、細かな部分のシステム設定がどうなっているのかによっても大きく変わってくると感じます。・利用者のできることが増えるのを見るのは嬉しい。環境設定が大事ということに気付かされた。・ティルト・リクライニング型車いすが必要になっても、施設の備品は少なく、ご家族が購入するにも高価な為になかなか出来ない状況です。今回のように、状況にあわせて選択できることが、よりよいケアを実践する為に必要なことだと思います。・車いすに対しては、日常生活に変化が見られ、また意欲が向上された面もあり、個人差はあるが良かったと思う。床ずれ予防用具に対しては、ポジショニングの統一がうまく図れず今後の課題となる。上記のことから、個々にあった福祉用具を選定することの大切さを改めて実感した。また、施設でも福祉用具のレンタルは今後必要だと思う。必ず実現して欲しいと願う。