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35(2)機種変更例今回の実証期間は3ヶ月程度であったが、そうした短期の利用期間内でも車いすの機種変更が行われている事例があった。使い勝手に関する本人、家族の要望にこたえたものや、本人の体格にあわせることにより姿勢保持の質を高めるねらい、自力操作性を高めるねらいで変更されている。いずれも、利用状況の細かい状態観察によって発見された問題点に対応する視点から機種変更が提案されている。なお、実証事業開始前の福祉用具は施設備品を使用しているため、一部機種名が不明なものもあった。表中では、機種名が不明な場合は機種類型(自走式標準型車いすなど)で表記している。図表25利用開始後の機種変更の例(車いす)機種変更変更理由事例IDOS-12TRSPオアシスポジティブ⇒TR-1⇒OS-12TRSPオアシスポジティブ家族の希望で変更(使い勝手が悪い・重い)家族の希望(以前の物の方が座位が安定している)A4-ア2ピッタリフィット⇒MH−CR3D踵がフットサポートから浮いており、幅が広いことにより座位が不安定であった。利用者の下腿長が適合せず再選定。A4-ア3松永介助式12インチOS-12TREV付⇒ミキティルト&リクライニング16インチTRC-2肘掛けの長さが短いため本人から使いづらいと要望があったため、本人の希望を踏まえ肘掛けの長さが長く形状も変え、機能は損なわない車いすに変更。A5-ア1ネッティ4U⇒ミキグランドフリッチャーケープヘッドサポートの形状が気になると御家族より希望あり。本人の頸部の動きは改善されてきていたことから、御家族の希望を取り入れつつ、座位姿勢が保てるように変更。B4-ア3レボ⇒ネッティ4U傾眠症状が強く、車いす座位をとっているうちに、前方にうなだれて、テーブルにもたれたり、姿勢が後方にうなだれたりしている光景がみられたため、覚醒状況が低い時にも、良い姿勢が保持できるようにティルト・リクライニング型車いすに変更。B4-ア4