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333-4.モデル事業における機種変更について(1)利用開始時の機種選定実証期間での変化が見やすい事例では、車いす、床ずれ防止用具、いずれでも利用開始時の問題点に対応した機種選定がなされている。車いすの利用については、主に座位姿勢の保持、移乗動作の確保の観点から、利用者の状態に応じて調整可能な車いすが選択されている。初期段階でのこうしたきめ細かい対応が、生活機能動作の向上、生活行動範囲の拡大につながっていると考えられる。図表24利用開始時の機種選定理由の例(車いす)選定用具選定理由事例IDオアシスショート座位が困難なため、リクライニングティルト式の車いす選定。背張りや肘掛調整で横への倒れ込みを防ぎ、ヘッドレスト調整で安全な食事摂取の姿勢保持を可能とする。A2-ア1オアシスショートリクライニングティルト機能が付いた車いすを利用することで、前ズレを防ぎ、長時間安定した座位を保てるよう選定。A2-ア3オアシススタンダード安楽に座っていられて、長時間の座位が保てるようにリクライニングティルト式の車いすを選定。A2-ア4レボ(背張り調整)22インチ座面の角度が調整でき、自走も負担なく行え、移乗時も肘掛を取り外すことができて職員の負担も少ない機種を選定。A2-ア2レボ20インチ座幅37.5小柄な体型なため小型の車いす足こぎしやすい低床タイプB1-ア1ラック自操式レボE22インチ加地アウル40プラス底面テーパー状態に合わせて調整出来るモジュラー車いす、圧分散性の高いクッションを選定。A5-ア3ラックヘルスケアレボSミニ37.5巾麻痺は軽度であり、取り組みによって姿勢保持能力が変化していくことが予想されたため、本人の能力にあわせて姿勢調整が行えるようにモジュラー型車いすを導入。B4-ア1REVO20インチ巾40FCコキュー君座位姿勢の傾き、前すべりが見られる。本人の体格に合わせ調整ができ、移乗が容易にできる車いす、自動で適度な圧調整が行え、前すべり防止姿勢の安定つながる機種を選定。B3-ア2ティルト・リクライニング型車いすラックヘルスケアネッティ4U四肢・体幹の可動域制限が著明で、体幹の支持性も乏しく、普通型車いすでは座位を保つことができないため、ティルト・リクライニング型車いすが必要。可動域制限の状況にあわせて肘の高さや、レッグサポートの位置が調整できるようにネッティ4Uを選定。B4-ア3ミキティルト&リクライニング16インチTRC-2オットーボックアドバンテージ拘縮があることから、体型に適した調整が可能で、安楽な座位が保てる機種を選定A5-ア1