■ページ本文テキスト■

29(3)効果の顕著な事例以下に福祉用具のレンタル利用の効果が顕著であったと見られる事例を用具別に示す。1)車いすの利用事例事例189歳男性脳梗塞・頭部挫傷腰部脊柱管狭窄症・左大腿骨転子部骨折車いすを利用することで座位が安定し、離床時間が長くなり、食堂で過ごすなど他者との交流によって活気が出てきた。移動能力が向上、近距離の歩行訓練も開始。終了時福祉用具利用者の状態目標利用者一人ひとりに合わせた福祉用具を使用することでADLの向上が見られた。介護職員の福祉用具に対する意識が向上した。【介護職員】・入所したばかりのため、新しい環境になれて暗視して過ごしていけるように支援する。・車いすに座って過ごす時間を増やし、他の利用者との交流や行事への参加など楽しく過ごす。・車いすでの姿勢が安定し、身体が傾かないようにする。介助型普通車イスヘッドサポート付↓バックサポート+前すべりしにくいリクライニングの車いす臥床中心の生活。座位崩れ(仙骨座り)が顕著であり、長時間の座位保持が困難。車いすの調整により離床の機会が増えてきた。離床時間が長く作れるようになった。食堂で過ごすことで外部的な刺激が入り活気が出てくる。座位時間が伸びレクリエーション等にも参加できるようになった。モデル事業前↓モデル事業開始モニタリング1モニタリング2バックサポート+前すべりしにくいリクライニングの車いす↓コンパクトなリクライニング・ティルト車いすバックサポートで姿勢保持+前すべりしにくいリクライニングの車いす・座位崩れがあるため、座位保持を安定させる・胃ろう等、離床時に使用。・安楽な姿勢が保持出来るようリクライニング型を提案・家族の希望で機種変更(重さ、操作性)・ティルト・リクライニングともに細かく角度の微調整をとれる為。施設福祉用具は一般的なものが多く、入所者一人ひとりに最良の福祉用具を提供することは難しい。入所者の活動状況や体調には変化があり、多種多様な福祉用具を選択出来るようになれば入所者の自立支援方法の選択枝が増すと思われる。【機能訓練指導員】職員の意見座位時の表情から強張りが減った。活気が向上し、離床し過ごすことが増える。・家族より、以前の車いすのほうが安定している、という希望があり変更・安楽に座位が保持出来ている。介護老人福祉施設車いすA4ア2