■ページ本文テキスト■

192.2アセスメント施設内で福祉用具をレンタル利用しようとしている利用者について、アセスメントを行います。アセスメント情報は、福祉用具貸与事業所の福祉用具専門相談員が福祉用具サービス計画を作成するためにも必要となるため、福祉用具専門相談員にも提供します。可能であれば福祉用具専門相談員にも参加してもらうと、後の福祉用具の選定、適合、利用指導などがより円滑に進むことが期待できます。例えば、以下のような情報が想定されます。可能であればリハ専門職や看護師からも意見を求めます。特に次のような観点が重要となります。身体状況、ADL、IADL、さらに現在利用している福祉用具の適合性確認(身体状況や生活行動に適しているか)2.3カンファレンス施設内では入所者のケアプラン、介護計画を策定する際に多職種が参加するカンファレンスを開催しますが、用具の利用についてもカンファレンスの中で充分な議論を行いましょう。福祉用具についてはまず、利用の必要性を検討します。また、福祉用具を用いることでどのような場面でどのように生活の自立度が向上するのかについて各職種からの専門的知見を反映し、多角的に検討します。その結果をケアプラン、介護計画などに反映させて関係者全員で共有することが重要です。利用者の状態が変化してした場合も、利用している福祉用具を変更するか、それによって介護計画をどのように変更するかについて同様にカンファレンスで協議しましょう。カンファレンスには福祉用具専門相談員にも参加してもらうことで、最新の福祉用具利用の可能性やそれを用いた自立支援の効果などの検討の幅が広がり、福祉用具の選定が円滑に進むことが期待できます。退所が想定されるケースについては、施設の中での生活と退所後の生活環境・生活行動の継続性が維持されることも考慮して、福祉用具の利用について検討しましょう。