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8守り程度の方。座位保持には自分の手で支えることが必要だった。取量が増えた。・また、安楽な座位姿勢を保つ事で、四肢の外傷や皮下出血が減ってきた。事例3症候性てんかん/心房細動、入浴、排泄とも全介助。座位保持は介助が必要で、リクライニング車いすを利用していたが満足していなかった。・バケットシート型のバックサポートの車いすに変更。・状態にあった車いすに変更してからは、不満は聞かれない。笑ったり、怒ったりの表情変化がみられるようになってきた。・本人の状態にあった車いすを導入できたことで、介助負担の軽減ができ、かつ表情変化もみられるようになってきた。事例4認知症。急性硬膜下血腫、脳出血(外傷性)後遺症、入浴、排泄とも全介助。座位保持は介助が必要だった方。・モヂュラー型車いすを導入し多角的に適合調整。・食堂での車いす座位姿勢は、利用前に比べて姿勢が崩れる事も少なくなり、良好となっている。・本人の反応に改善が見られ、食堂でのコミュニケーション量が増加し、自ら立ち上がろうとされたりするなど、身体能力も変化してきている。事例5アルツハイマー型認知症入浴、排泄とも全介助。座位保持は介助が必要で離床時間が短かった方。・ティルト・リクライニング型車いすを導入。・注入食の時間や入浴、リハビリなど離床して生活できるようになった。そのため、右大転子部への圧が軽減され、右大転子部の褥瘡は治癒した。・車いすを活用して過ごす生活が定着し、御家族との面会も車いすで過ごすことができるようになった。本人にとっても、視界が変わり、意思疎通はできないが表情などの反応が良くなっている。【床ずれ防止用具でのQOL向上の例】事例6脳梗塞後遺症で左片麻痺座位保持は介助が必要で、入浴、排泄とも全介助だった方。・低体重でも身体が沈み、高い体圧分散効果が得られマットを導入。・臥床中心の生活ではあるが表皮剥離は出来ていない。・褥瘡をしっかり予防できて腰痛の軽減から離床時間の延長も可能となりADLの向上に繋がった。事例7びまん性レビー小体病入浴、排泄とも全介助。座位取れず離床時間がとりにくかった方。・細かいエアセルのエアーマットの使用継続により、褥瘡の再発もなく、発赤も見られない。・離床して車いすに移乗する生活の流れも定着し、療養棟での注入食もリクライニング車いすで摂られている。POPOによる歩行練習も継続中。起きて過ごす時間も増えており、ご家族も喜ばれている。