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78図表53施設に福祉用具をレンタルすることについて(自由回答)3.施設に福祉用具をレンタルすることについて事業所A施設に福祉用具をレンタルすることの有効性:・利用者の状態がさまざまであり、それに対応した用具を用意する事は、在庫及び費用面から考えて現実的に無理である。福祉用具をレンタル出来れば、利用者に合わせた用具が利用でき、自立促進を進めることができる。また、利用者に合わせた用具を利用することにより、施設職員の介護も軽減できリハビリと組むことにより、生活の場面に移行することも可能になると思う。施設に福祉用具をレンタルすることの難しさ:・入所・退所・状態変化により料金は月単位よりは日単位の細かい対応が必要になってくる。施設内での利用は複数の担当者との打ち合わせが必要になり、機種の変更の場合(料金に変更が出た場合)も同様のことが考えられる。レンタルを円滑かつ効果的に行うためのポイント:・施設担当者が担当職員を含めた調整により、円滑に進むかが決まってくる。担当者は施設内での業務量が多く時間がとれないことが多い為、事業者とどのように連携するかが大事になる。事業所B施設に福祉用具をレンタルすることの有効性:・施設内にある福祉用具はほぼ施設立ち上げ時に購入したものばかりですし、且つ、出来るだけ万人に利用いただけるよう、知識のない職員さんにも使用いただけるようなシンプルな標準タイプしかないので、一人一人の状態に合わせた商品の導入と介護負担の軽減を促せる有効性に関しては、今回多少なりとも実証出来たと思います。・施設所有の福祉用具に関しては大半の方が使用できる一般的な物で、商品も福利ことが多いので、利用者の身体状況に細かく合わせる事が難しい為、大変有効でした。施設に福祉用具をレンタルすることの難しさ:・施設立ち上げ時に福祉用具を購入することで補助金制度を受けられることと、福祉用具をリースするという概念がまったくなかったということが、レンタルに繋げていく上での問題点かと思いました。・商品の使用説明はチームでのケアスタッフだけではなく、他の職員の方に対しても行わなければならず、調整が難しかった。レンタルを円滑かつ効果的に行うためのポイント:・「どのような商品か」ではなく、「どのように商品を使うか」という職員さんへの勉強会を定期的に行い、どれを使っても一緒という考え方を解消することが出来れば、今後確実にレンタル対応の動きが出てくるかと思います。・施設担当窓口を必ず一本化し、ケアスタッフよりもむしろ窓口となる方に対し、商品の選定に対する理解を頂くことで円滑に進んでいくと思われます。事業所C施設に福祉用具をレンタルすることの有効性:・施設により備品の充実状況が異なる事が分りました。施設へのレンタルが実施されることでサービスが均一化されると感じました。・移乗介助に苦労しているとの指示がありました。スライデングシートやリフトなどの移乗関連用具は必要と感じました。・施設備品が限定されているため個別性がなく措置制度のような狭い選択肢から福祉用具が選ばれています。福祉用具専門相談員も施設に配置すべきと感じました。施設に福祉用具をレンタルすることの難しさ:・レンタル商品への意識や知識が低いので、取扱が雑であったり、故障した場合、故障状況や原因や責任の特定が困難です。汚損の危険も高い状況です。・今回は無償レンタルで実施しましたが、レンタル料金が発生した場合、レンタル料も選択肢に入ってきます。福祉用具の知識も持つ者が金額に左右されずに福祉用具レンタルの決定者を決める必要があります。レンタルを円滑かつ効果的に行う・福祉用具レンタルの知識を持った有知識者が用具の最終決定をすべきだと思います。