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77図表52モデル事業を実施して「大変だったこと」「苦労したこと」(自由回答)2.モデル事業を実施して「大変だったこと」「苦労したこと」事業所A対象者の選定において、体調変化による変更が多くあり、対象者がなかなか進まなかった。利用者に対する方針が、施設により特色があり担当職員のレベルによっても福祉用具の積極的利用が進まないケースがあった。具体的には、リハビリの場面での使用に留まり、日常生活にまで拡大できなかった。福祉用具の引上げ時には、効果の大きい利用者ほど困難になり、施設で新たに購入することとなり負担を掛けてしまった。事業所B今までに福祉用具の営業を何度か受けていたそうですが、持ってきた商品の売込みばかりだったそうです。「商品がどのようなものか」ではなく、「商品をどのように使うのか」という話は今回が初めてだったそうで、熱心なスタッフさんも多数いらっしゃった為、また近々様子を見に来てとの流れになり、ほぼ毎週モニタリングに伺っておりました。月1回のモニタリング訪問予定で考えていた為、その点においては苦労しました。しかし、訪問回数を重ねるごとに、スタッフさんにも慣れていただいた感がありましたので、1回の訪問時間は1〜2時間程度にまで短縮することが出来ました。在宅でのケースを比較すると、車いす上で生活する時間が長く、調整をうまく行ったようでも、ズレが生じるケースがあり、再調整の時間、手間がかかりました。事業所C・モデル事業の導入に伴い施設備品を当社で管理することとなりました。また、レンタル車いす導入後、不必要な部品も当社で管理することとなり在庫がまぎれないように部品に名前を付けて管理しました。・モニタリング報告は、書面で書類を頂けなかったため1件ごと状況を聴取し当社で入力作業を行いました。・特養では屈曲、拘縮になる利用者が多く車いすだけではポジショニングができないケースが多々ありました。当社では車いす付属品も選択肢に設け対応しましたが結局既存のクッションを併用していただくケースがありました。事業所D・施設様との日程調整に苦労しました。リハビリの先生や介護職の方は日中忙しいし、夜勤があったり休みも不定期なので、納品日時やモニタリングの日程など、調整するのが難しかったです。・身体に適合させることで不具合が起こったケースがありました。本人に合った車いすを導入し、座位姿勢が良くなったことは良かったのですが、今まで身体に当たっていなかった部分が赤くなってしまったケースがありました。・モジュール車いすでもティルト車いすでもフィッティングが難しい方がおられました。施設車いすに乗られていた時よりは改善していますが、こちらが考える理想の座位姿勢にはなかなか持っていけない方がおられました。事業所E・普段使い慣れない福祉用具が多く導入され、使い勝手が悪く不評であったため、導入月は福祉用具について問い合わせがある都度訪問し説明しなければならなかった(使用商品が限定されていないため、病棟責任者だけでなく、ご利用者様担当の介護スタッフ数名に説明する必要があった)。