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76図表51モデル事業を実施してよかったこと(自由回答)1.モデル事業を実施して「よかったこと」事業所Aモデル事業を通して、施設の福祉用具に関して知識が増えたことにより、施設備品の福祉用具見直しが行われた。今までは施設の福祉用具を合わせて行く感覚から利用者に合わせ福祉用具を利用する感覚に変わっていった。同時に施設管理者からは、現場からの意見で必要性は認識できているが、福祉用具に掛ける費用については、限界があり、定期的に購入していくことは無理との意見を出されていた。施設職員は定期的に福祉用具の知識を得るのは難しいので、今回のモデル事業のような関係が施設と貸与事業者の間に作れれば利用者にとっても施設職員にとってもいいことだと思う。事業所B福祉用具専門相談員という専門家が入ったことで、利用者の座る姿勢・歩く姿勢が良くなったことを実感出来た。用具に関する考え方が変わった。介助するときに今までのような力が必要なくなった。等々、スタッフさんから感謝の言葉を数多くいただけた。状態に合わせたフィッティングの重要性を実感・体感いただけたことは収穫だった。日頃は在居されている利用者とのかかわりしかない為、介護力がある施設入所中の利用者と関わることで、違ったニーズや商品の特性を最大限生かすことができ、利用者のADLの向上につなげられたこと。施設担当者と関係が築けたこと。事業所C・施設における福祉用具管理における意識の低さを認識できた。車いすや今回施設側からの強い要望で追加した車いすクッションなどは尿失禁により度々交換要請があった。担当者からは車いすが汚れて困っているとの声を聞くことができた。今後の営業につなげたい。・最新の福祉用具にたいする商品知識が乏しく、マンパワーで補おうとする姿勢が感じられる。それゆえ適材適所に福祉用具を導入する必要性を強く感じた。・今回モデル事業を実施した2施設共に床ずれ予防用具は「静止マットレス」のみ導入されていたが、モデル事業後1施設でエアマットが導入された。事業所D・施設に福祉用具をレンタルすることは、施設、入所者、事業者すべてメリットが高いことが改めてわかった。・施設の職員の方は施設にある福祉用具のことしか知らないので、今回たくさんの用具を見ていただき、多様な福祉用具があることを知っていただくきっかけになった。・施設や病院へ入所、入院している方へその人に合った用具を使っていただくためにはレンタルがベストだと思っているが、思っていた以上の手間と施設側にも時間的負担がかかることがわかり、問題点が把握でき良かった。事業所E・困っている場面だけを見るのではなく、環境を整えたり、生活全般を通して、福祉用具を選定しなければいけないことを理解してもらえた。・在宅復帰を目指す施設においては、施設入所時から在宅で使用する福祉用具を使用できることで、在宅復帰支援環境が整う。・ご利用者様に適合した福祉用具を使用してもらうことで、ご本人の活動性(できること)が増えた。・施設スタッフが、入所されている方に、今まで以上に目配りするようになった。