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73看護職員・施設において福祉用具は生活行動支援の場面に必要であり、介護する側・される側が苦痛にならない事が大切。個々にあった福祉用具の大切さを改めて実感した。・床ずれの位置、ADL等により福祉用具を自由に選定できた。福祉用具の専門家により具体的な助言をいただけたことも大変助かった。・身体に合った車いすを使用することにより、褥創が予防出来るとともに、活動性も増し、精神的にも活発に会話出来るようになり、安定された方もおられた。エアマット等、高価な物品は使用しにくい時に使用できるレンタルの方法がよい。・環境を整えることが大事だと再認識した。マットレスで痛みが軽減し、経管栄養の方が経口で三食食べられるようになったことはすごい。これからも継続してほしい。・機能訓練指導員・車いす上のポジショニングを見直す上でも効果があった。体の傾きが直ったり、自操が出来る様になった入居者もいた。・歩行時補助用具で本人の体格に合ったものを提供できることから施設での福祉用具レンタルは有効。また、本人が試用してみたいというものをその都度購入をしたり、購入を勧めるのは躊躇するが、レンタルであれば気軽に試せる。・その方に合わせて用具を調整することができるのは大きい。今ある道具に利用者の身体を合わせている状況では、本当のサポートはできない。是非、前向きに進んでほしい。病院でも導入されればよい。その他・その人に合わせた車いすだと自操可能になりADLの維持にもつながる。本人に合ったもので行動範囲が広がる。・施設によっては高価な福祉用具を揃える事は困難で、施設にある福祉用具で対象者になんとか合うようにと調整していく事も精一杯の状況。利用者本位で考えると、色々な選択が増える事は、一人一人に合った福祉用具の使用が容易になり、QOLの拡大に繋がっていくのではないか。・介護保険の根底である、利用者を中心としたサービスを考えるのであれば、施設における福祉用具レンタルは必須。・今回、対象者に合わせた福祉用具導入の難しさも経験した。福祉用具で全てが解決するわけではないが福祉用具の使用は大きな成果があった。・制度化される場合、負担のあり方についても検討が必要。設としては今以上の負担が増える状況は受け入れることは容易でない。施設が固定の福祉用具レンタル事業所と契約してしまうことの危険性などもあり、制度的に調整が必要。