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243-3.モデル事業における利用者の変化について(1)利用者の変化として着目する点モデル事業では、個々の利用者について、「利用者個別シート」により、利用開始前、モニタリング1(1回目)、モニタリング2(2回目)、終了時点の計4時点で、利用者の状況を把握している。4時点における利用者の状態の変化について分析するにあたり、福祉用具のレンタルの効果を把握するための視点として、以下の項目に着目した。なお、利用者の身体機能の変化を捉えることに関しては、機能的自立度評価表(FunctionalIndependenceMeasure:以下FIMと略す)を用いた。FIMはリハビリの分野などで幅広く活用されており、ADL評価法の中でも、信頼性と妥当性が高い指標と評価されている。図表23利用者の変化として注目する点区分具体的な項目効果の例機能的自立度評価表(FIM)ベッド・いす・車いすの移乗トイレへの移乗・移動動作(歩行・車いす)階段の昇降上記に関する評点および特記事項各項目についての評点が向上した場合特記事項から状態の改善が読み取れる場合など生活行動の変化離床時間:()時間/日室外で過ごす時間:()時間/日最近3日間のアクティビティ参加回数()回最近1週間の施設外への外出回数()回職員や他の利用者との交流(最近3日間のアクティビティ以外の交流回数)()回食事の状況(最近3日間の平均の昼食所要時間)()分上記における数値の変化および特記事項各項目が改善した場合(例:離床時間、自室外で過ごす時間が長くなった場合、アクティビティ参加回数や外出回数が増加した場合など)特記事項から状態の改善が読み取れる場合など総合評価利用者のADL、生活行動の変化などの観点からレンタルによる福祉用具の利用について上記の観点からの自由記述内容福祉用具の利用により、利用者の身体状況や生活行動、意欲などが改善したことが記載されている場合など